マークを着けるということ

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皆さんは、マタニティマークやハート・プラスマークを着けている人を実際に目にしたことがありますか?

例えば電車内で、そうしたマークを着けた方を見かけた時、積極的に席を譲るために声を掛けることはできるでしょうか。

もしも声を掛けない、という方がいらした場合、理由は何でしょうか?疲れ切っていて、席を譲る余裕が自分にない、良いことをするのは何となく気恥かしい、普段の疲れがたまっていて、席に座ったら最後降りる駅まで目を覚ますことはない、マークを着けている人の辛さが想像できない、などが考えられるように思います。

先日、マタニティーマーク 浸透まだ 妊婦半数「役立たない」という記事を読みました。記事内で、

> 目指したいのは、具合が悪そうな人に気軽に声をかけられる社会の構築で、マークは一つ
> の手段。他人を思いやる余裕のない働き方を見直すなど、総合的な取り組みが必要では。

という下りが印象的でした。

また、内部障害「ハート・プラスマーク」をご存じですか? という記事には、下記の文章がありました。

>堂々と、病人であることを告げて席を譲ってもらう習慣がある国もあるらしいが、日本では
>自らが何らかの疾患を抱えていることを告げて、席を譲ってもらうことに抵抗を感じる人は
>多い。人によっては、家族に病名を告げることさえもできずに悩んでいたり、他人に知ら
>れることを家族に反対されている場合もあり、席を譲ってもらうという行為でさえも、常に
>不快な思いをする人も少なくない。

マークを着けること。それは、周囲の方に着けている人の状況を分かってもらい、労わってもらう、ということが目的の一つです。しかし、それと同時に勇気を持ってマークを着けることで、社会を変えていこうという積極的な行動でもあると思います。

次にマークを目にした時、自分は何が出来るだろうか。
そして、もしも自分がマークを身に着ける状況になった時、どんな行動を取るだろうか?
小さなマークが、一人一人に多くのことを考えさせます。 y.i

マタニティーマーク 浸透まだ 妊婦半数「役立たない」 (2009年9月15日 産経新聞)

「おなかに赤ちゃんがいます」。周囲の人に妊婦への優しい配慮を促そうと、厚生労働省がマタニティーマークを決めてから約3年半。だが最近の調査では、マークが役立ったと実感する妊婦は半数にとどまり社会的な認知は不十分だ。国は平成19年度から地方交付税で普及啓発費の支援を開始。母子手帳とともにマークを妊婦に渡す市町村は増えているが、周知には課題もある。

 マークは、おなかはまだ目立たないが、貧血やつわりでつらい妊娠初期の女性に、席を譲ったり近くでたばこを吸わないなど優しい環境をつくるのが主な狙い。友人の悩みを聞いたフリーライター、村松純子さん(46)が11年に公表した「BABY in ME」マークなど、個人や一部自治体の取り組みが先行したが、厚労省が18年3月、“全国版”のデザインを公募で決定した。

 首都圏では鉄道会社が無料でキーホルダーを配っているほか、1301市区町村(全体の約7割)が、マーク入りグッズを配布済みか、本年度中の配布を検討。電車やバス利用の機会が少ない地域では、車用ステッカーにするなど独自の工夫も凝らしている。

 だが、マークの普及を推進する母子衛生研究会が今春、マークを受け取った全国の1006人の妊婦に尋ねたところ「役立った」は51%、「役に立たなかった」が49%とほぼ半々の結果だった。

 「優先席に遠慮せず座れる」「倒れたとき妊婦だとすぐに分かってもらえた」などのメリットを挙げた妊婦がいる一方、「自分も妊娠して初めて知った。特に男性は知らない」などマークの認知度の低さを指摘する意見が多かったという。

 周知不足の指摘に、厚労省の担当者は「マークは妊娠を自慢しているようだとの声もある。不妊の人への配慮も必要で、派手なPRはしにくい」と漏らす。

 今後は若い世代に浸透させたいと、「長期戦」の構えだ。

 村松さんは「目指したいのは、具合が悪そうな人に気軽に声をかけられる社会の構築で、マークは一つの手段。他人を思いやる余裕のない働き方を見直すなど、総合的な取り組みが必要では」と話している。

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