皆さんは、マタニティマークやハート・プラスマークを着けている人を実際に目にしたことがありますか?
例えば電車内で、そうしたマークを着けた方を見かけた時、積極的に席を譲るために声を掛けることはできるでしょうか。
もしも声を掛けない、という方がいらした場合、理由は何でしょうか?疲れ切っていて、席を譲る余裕が自分にない、良いことをするのは何となく気恥かしい、普段の疲れがたまっていて、席に座ったら最後降りる駅まで目を覚ますことはない、マークを着けている人の辛さが想像できない、などが考えられるように思います。
先日、マタニティーマーク 浸透まだ 妊婦半数「役立たない」という記事を読みました。記事内で、
> 目指したいのは、具合が悪そうな人に気軽に声をかけられる社会の構築で、マークは一つ
> の手段。他人を思いやる余裕のない働き方を見直すなど、総合的な取り組みが必要では。
という下りが印象的でした。
また、内部障害「ハート・プラスマーク」をご存じですか? という記事には、下記の文章がありました。
>堂々と、病人であることを告げて席を譲ってもらう習慣がある国もあるらしいが、日本では
>自らが何らかの疾患を抱えていることを告げて、席を譲ってもらうことに抵抗を感じる人は
>多い。人によっては、家族に病名を告げることさえもできずに悩んでいたり、他人に知ら
>れることを家族に反対されている場合もあり、席を譲ってもらうという行為でさえも、常に
>不快な思いをする人も少なくない。
マークを着けること。それは、周囲の方に着けている人の状況を分かってもらい、労わってもらう、ということが目的の一つです。しかし、それと同時に勇気を持ってマークを着けることで、社会を変えていこうという積極的な行動でもあると思います。
次にマークを目にした時、自分は何が出来るだろうか。
そして、もしも自分がマークを身に着ける状況になった時、どんな行動を取るだろうか?
小さなマークが、一人一人に多くのことを考えさせます。 y.i