2008年6月アーカイブ

いのちの授業を行いました

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6月22日の日曜日に足立区の江南中学校にて『いのちの授業』を行いました。講演者は娘を白血病で亡くされた廣澤さんです。病に真正面から向き合った”さいちゃん”の言葉をそのままに伝える講演です。中学3年の1月に卒業を待たずして亡くなった”さいちゃんの”生への思い”は同年代の彼らにきっと何かを残したと思います。

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『患者が自分らしく生きるために』

NPO法人HOPE★プロジェクト 理事長
http://kibou.jp 
桜井 なおみ (サバイバー4年生)

病による「挫折」や「社会からの隔絶」は、大きな社会的・経済的損失であると同時に、人間としての尊厳性の損失につながります。患者自身が社会の一構成員としての帰属意識を回復・確保し、自分らしさを失わず、人生を生きるためには、医療に患者自らが関わりをもち、非医療者として<自立>していくことが大切になります。

そのためには、患者を支える、あるいは患者同士が支えあう仕組みや場に、医療者も積極的に参画をしていくことが重要です。多くの患者の声を蓄積し、臨床現場に還元することで、患者のQOLや医療の質の向上を実現することができます。

がん対策基本法の制定から1年が経ちました。がん拠点病院の中には、「がん体験」を患者相談室などで活用し、医療サービスの向上に役立てようと前向きに取り組んでいる施設も少なくありません。

しかし、私は、「治療」を目的とする医療の現場へ、患者が「体験者」という「資格」だけをもって参画することに、限界と危険があると考えています。がん体験者がその貴重な人生体験を活かすためには、患者の果たす役割が病院組織の中で明確になっていること、あるいは医療機関の患者支援チームの一員として機能していることが必要です。そのためにも、両者の間をつなぐ「医療コーディネイター」の存在は欠かせません。

また、働き世代の3割はがん罹患後に失職や転職をしています。私は、医療コーディネイターのみなさんに、退院後も、病とともに歩む人々が自分らしく生きるための「社会」との橋渡し役となることにも大きな期待を寄せています。
ともに手を取り合い、病に対する社会の意識を変えていきましょう!