医療コーディネーター応援メッセージ #7 佐藤(佐久間)りか氏

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佐藤(佐久間)りかさん
DIPEx-Japan事務局

長い間、婦人科疾患の自助グループで電話やメールによる相談を受けてきました。その中で感じるのは、治療法の選択肢が増えているにもかかわらず、患者には自己決定するのに十分な情報が与えられてないということです。特に慢性疾患では、選択の幅は経過観察から臓器の摘出に至るまで極めて幅広く、いきなりその中から選べといわれても、患者は当惑してしまうことが少なくありません。

確かに最近は患者もインターネットを駆使して情報収集することができるようになってきました。けれども、ネットは情報の大海原ですから、誰もが上手に泳ぎ渡れるとは限りません。闘病生活は一種の遠泳のようなもので、ネットや書籍、口コミといった様々な情報の海で溺れてしまわないためには、伴走船が必要です。

患者会などでは、互いに互いを励まし支えあいながら泳いでいくわけですが、そうした支えを身近に見つけられないとき、あるいはあまりにも波が荒いとき、つまり情報が錯綜して判断がつけにくいときには、同じ水の中にいるわけではないけれど、声の届くところ、いざとなったら手も届くところにいる第三者にサポートしてもらうことが大事です。

そういう意味で医療コーディネイターは、伴走船のように患者を支援してくれる存在なのではないかと思います。溺れかけたときに浮き輪を投げ入れるだけでなく、上手にペース配分して、本人の力でできるだけ遠くまで泳いでいけるように、アドバイスしてもらえる。そんな支援を期待しています。

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