プレインツリー(Planetree)来日講演の報告 (岩本貴)

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Planetreeスーザンさんin歌舞伎座
なんと、
300人以上集まりました。見渡すとどうやら一般の方(患者さん、ボランティアの方でしょうか)が8割ぐらいだったように感じました。これからの患者中心の医療の担い手には患者、患者家族そしてボランティアは欠かせません。当事者がたくさん参加した会であり、頼もしく思いました。

プレインツリー(Planetree)のメッセージはシンプルです。患者中心の医療をするのにどうしたらよいかと迷ったら”患者に尋ねなさい”です。

象徴的な施策は病院の役員会にその地域の方をアドバイザリーに入れるというものです。地域ごとに患者の要望は異なるでしょうから型にはまらない自由な発想が期待できます。素晴らしい仕組みですね。

楽患ねっとは昨年とあるクリニックでセルフブランディングのコンサルティングを実施しました。多忙な病院業務でともすると忘れてしまっている『何のために働いているのか?』を改めて考えてもらうものです。スタッフに『どこを改善したらもっと良くなりますか?』と尋ねると患者サービスについてのアイディアが次々と出てきます。それも『私もそれやりたいと思っていた』という声ばかりです。思うに看護師という人種はそもそも”人の心に響く何かしたい”という方が多いのだと思います。このコンサルティングの後、彼女たちはすぐにアイディアを行動に移しました。結果翌月から患者数が15%アップし、半年過ぎた今でも継続しています。そしてこれからも患者の声に耳を傾けさらなるアイディアを出し続けることでしょう。

スーザンさん(プレインツリー代表)もおっしゃっていましたが、ちょっとした気遣い、発想の転換などのアイディアにはお金はかかりません。むしろ患者満足度はあがり、患者数も増えるのです。

もう1点、
”ときに患者の要望に応え続けるのは多忙な中では辛い”という声も医療者から聞こえてきます。プレインツリーでは従業員満足も大切に考えています。いくつか施策があるので紹介します。まずは褒めるのです。彼女たちのがんばりをちゃんと見て、評価し、みなの前で表彰したりします。病院全体で拍手喝采するのです。もう一つ、誕生日にはキャンディボックスや映画のチケットなどちょっと嬉しくなるようなプレゼントが贈られます。素敵ですね。

ただ今、
プレインツリーの考え方、実例を紹介した『Putting Patients First』の日本語版を出すべく動いてます。今年中には出したいと思っています。お楽しみに。

蛇足ですが、
今日のお昼スーザンさんを月島もんじゃ焼に招待しました。ずいぶんと美味しかったようで食べ物の名前をメールで送って欲しいと要望されました。もんじゃ焼よりお好み焼き(ジャパニーズパンケーキと訳しました^_^)のほうが好みだったようです。

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患者本位の医療アメリカ最新事情 第2回 Part1 患者発想の病院

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