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患者本位(中心)の医療とは (岩本貴)

難しいテーマですが、医療の本質の部分として楽患ねっとは向き合ってきました。
私たちの考えをお伝えします。

”患者本位の医療”とは”患者が納得する医療”と考えています。医療者でも患者家族でもなく、患者本人です。そして”患者が納得する医療”は”自分らしい自己決定ができる”ことと”満足できる選択肢がある”から成立します。さらに”自己決定できる”には”①必要な情報がある””②自身の状況を整理できる””③医療者と適切なコミュニケーションができる”必要があります。”満足できる選択肢がある”ためには”④患者本位のサービスが提供される””⑤最新・最良の医療が提供される”必要があります。以上のように楽患ねっとは考えています。

患者本位モデル(By 楽患ねっと)

次にそれぞれを具体的に見ていきます。
”①必要な情報がある”は最近のインターネット、書籍、TVなどを通じて比較的誰にでも簡単に最新の情報を手に入れることが出来ます。病院内に患者図書室を設置するケースも増えてきています。ご存知の通り、楽患ねっとでは疾病別に患者会の情報を提供しています。

”②自身のおかれた状況を整理できる””③医療者と適切なコミュニケーションができる”は患者、医療者双方に力が必要です。まず患者は自身のおかれた状況を理解し受け止めなければなりません。事態が深刻であればある程医療者との信頼関係が必要です。この上で医療者は取りうる選択肢を患者に伝え、患者は自身の人生を鑑みつつ希望を伝えます。そのような対話が必要です。なお、医療コーディネーターは特にここを支援するサービスです。

”④患者本位のサービスが提供される”については最近目立って良くなっていると感じます。第3者機関による病院の機能評価にも患者サービスは重要な項目として位置付けられていますし、機能評価を受ける病院も年々増えています。ただハードとソフト、両方が充実しているケースはまだまだ少ないように思えます。医療はサービス業であると考えると、大切なのは物や技術よりもむしろ人の心です。ここに働きかけるのは利用者の声です。どんなに医療者が医療や病院のありかたを考えても、利用者の声のないところではどうしても自己の都合にとらわれてしまいます。利用者の声=患者視点を知ることこそ、真に医療改革を考えるときに必要とされるものだと考えます。なお、アメリカのNPOプレインツリー(Planetree)はこの点において先進的です。

最後に”⑤最先端の医療が提供される”については昔も今も最高水準にあるのは周知の事実だと思います。

この5つの要素が全て満たされているとき、患者は納得し、”患者本位の医療”が提供できていると言えるのではないでしょうか。

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2006年08月25日 22:29に投稿されたエントリーのページです。

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