2006年5月アーカイブ

5月22日(月)13:30?16:00『在宅ケア』に関する360度カンファレンス 第1回実施しました。

参加者は患者家族2名、看護師4名、ケアマネジャー1名、介護福祉士1名そしてファシリテーターの私を含め9人で開催しました。また、PT(理学療法士)の方が事前に意見を寄せてくださったのでそちらも紹介しました。

まずはそれぞれの立場で『在宅ケア』に関しての課題をあげました。普段知っているようで知らない他の立場の方の本音は”なるほど”と思えるものがありました。以下に紹介します。

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楽患ねっとの新しい取組みを紹介します。『360度カンファレンス』です。”360度”は全方位という意味です。関係者全てが公平に、創造的に1つのものを作り上げていく、という思いを込めました。

【背景とねらい】

『患者に学ぶ』(患者が自身の体験を医療者にフィードバックする講義)を実施するなかで1対多の講義形式のデメリットが見えてきました。話し手である患者へのフィードバックが貰い辛いという点です。このフィードバックは非常に重要です。活動の意義を感じやすくし、癒しにもつながります。そこでフラットに参加者全てが話し手であり聞き手になるという形式に変更することにしました。

患者・家族はフィードバックを受けることで”痛みを伴う”過去の体験を話すことに確かな意義を感じることと思います。

そしてなによりも、参加者は医療、介護に関る全ての関係者としました。立場の異なる人が本音で話し合うことで創造的な発見があることでしょう。

また近年医療者のバーンアウト(日々の過酷な業務に追われて人を助けたい感謝されたいといった本来の医療者としての思いを感じることができないまま燃え尽きてしまう)が問題になっていますが、自身の思いを率直に患者にぶつけ、その感想を聞くことでその抑止にもなると思います。

【目的】

・患者本位の理想的なケアを作り上げる
・患者と医療従事者がお互いの本音を知ることで信頼関係を築く

【ゴール】

・理想的なケアを明らかにする
・現実的なケアを設計する


応援よろしくお願いします。

医療はサービス業であると考えると、大切なのは物や技術よりもむしろ人の心だと思っております。ここに働きかけるのは利用者の声です。どんなに医療者が医療や病院のありかたを考えても、利用者の声のないところではどうしても自己の都合にとらわれてしまいます。利用者の声=患者視点を知ることこそ真に医療改革を考えるときに必要とされるものであると考えています。

この事は頭で分かっていても実現は難しいものです。機能評価の為の一時的なサービスでは患者本位とはなり得ません。これには痛みを伴う改革が必要です。一度白衣を脱いで、患者そしてスタッフと向き合う必要があります。そこからが改革の始まりです。その繰り返しがやがて院内に文化として定着し、全てのスタッフが患者本位の医療を実践する病院となるのです。


それではアメリカのプレインツリーPlanetree導入病院の改革の様子を紹介します。いずれも改革を継続的に実施し利用者にとっても病院にとっても大きな効果を上げています。(岩本貴)

planetree

therapy dog 今日多様化する医療において患者が満足いく医療を受けるためには当事者である患者の参加が不可欠であり、楽患ねっとはその仕組みを次のように考えています。

患者の不満・ニーズの受け皿の提供

患者のニーズからの医療システムづくり

患者の教育および医療への参加支援


?は広義の患者アドボカシー(病院の患者相談室や各種患者支援団体)であり、?は患者視点で考えられた各種サービス、そして?は自分の健康を守るため、そして皆が患者視点の医療を受けれるための活動になります。

上記の3つを、楽患ねっとの活動およびアメリカの医療現場を視察した(2005年10月9日から2週間)内容から3回に分けてレポートします。

第2回Part1 は患者発想の病院を写真で紹介します。こちらからご覧下さい。(岩本貴)