『がんと共に生きるために』CNJシンポジウム (岩本ゆり)

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d447c62e.gif7月10日(日) 第12回 キャンサーネットジャパン がんシンポジウム『がんと共に生きるために ?より良い人生を実現する緩和医療の正しい理解?』(PDF)が東京ウィメンズプラザホールにて行われました。


基調講演は、東大病院緩和ケア診療部副部長の岩瀬医師が「より良い人生を実現する緩和医療の正しい理解」と題して、緩和ケアを解りやすく説明しました。

このような患者さんやそのご家族が参加されるシンポジウムで緩和ケアの話を取り上げるのはどうかという声が、このシンポジウムを計画した初めにはありましたが、参加者は100名以上と盛況でした。

また、岩瀬医師のお話は、誤解されている緩和ケアの糸をほぐすような分かりやすく、また希望の持てるお話でした。

その後のパネルディスカッションは、いろいろな立場からの発言が出来るように構成されました。パネリストは、岩瀬医師と医療コーディネーターの立場から嵯峨崎さんと私、患者家族の立場から大矢さん(奥様が卵巣がん)の4名でした。

議論は多岐に渡り、とてもここには書ききれませんが、一つ印象に残ったことは、一般論として語る「緩和ケア」と当事者問題として語る「緩和ケア」とはまったくの別物になってしまうことでした。

一人の人間として、緩和ケアに向き合う当事者の気持ちは分かる、でも人間はいろいろな人がいて、病気の進行具合やその人の死への考え方によって、緩和の受け止め方も考え方も向き合い方も変わってくる、それを普遍性のものとして語ると一人一人の気持ちには寄り添うことが難しくなる。。。人のを死を語ることの難しさを感じた会でもありました。

でも、ここから逃げていては、患者さんも家族も、そして医療者も、より良い死へ向かっていくことは出来ない、それさえ伝わってくれたらそれで十分なのではないかとも思いました。参加して下さった患者さんやそのご家族のきっかけに、今回の会がなってくれたことを期待しています。

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