第37回日本医学教育学会 (岩本ゆり)

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653ce0a4.jpg7月29日(金)?7月30日(土)東京大学本郷キャンパスにて、『第37回 日本医学教育学会』が行われました。

この学会、非常にマニアックと言われていますが、今年は画期的なワークショップが2つありました。
一つは、一日目に行われた『医学教育への患者の参加』です。これは、患者会の主催の方が中心になり、「患者が医学教育に参加すること」について話し合われました。
学会で、患者さんが主体となって医学教育を考えると言う試みは今回が初めてということでした。

そしてもう一つは、2日目、7月30日(土)15:00?18:00に行われたワークショップ。
『医学教育に今、社会が求めるもの(医学教育へのフィードバック)』でした。東京SP研究会の佐伯晴子さんと
立命館大学大学院先端総合学術研究科の松原洋子先生がコーディネーターとなり、患者支援団体、患者家族、医療者が参加し、いろいろな立場から医学教育を考えるという一風変わったものでした。

このワークショップ、さすが佐伯さんが仕掛けた物とあってとても面白いものになったと思います。

話題提供者である川口 有美子さん(NPO法人 ALS/MNDサポートセンターさくら会 主宰)は、患者家族の視点から、現在の尊厳死問題、人を診るとはどういうことを話して下さいました。そして、患者家族として力強く生きていく術まで提示して下さいました。
中島孝医師(独立行政法人国立病院機構新潟病院 副院長)は、医師の立場から、QOLとは何か、臨床での医師と患者の関係性とは何か?を示唆するお話をして下さいました。
そして、私からは、臨床現場で医師に求められているものを患者さんの生の声を紹介してお話させて頂きました。

その後、医学生グループ、指導医グループ、マスコミグループに分けてグループ討論が行われ、それぞれ感じたことを発表してもらいました。

患者さんと医療とのGAPを埋めることは、今すぐ求められている医学生の学ぶべきことの一つですが、それでは何をどう学ぶのか、いつ学ぶのかという答えは出ません。最終的には人間性の問題、そして制度の問題に大きく関わっていきます。
GAPがあると認めること、そしてその差を縮めていこと努力すること、そこから始まっていくしかないのだと思いを新たにしました。
そして更に、今日人数は少ないのですが、ここに集まった方々のような素敵な方がス押しづつでも増え、こういった人々が多勢を占めていくことで、もしかしたら世の中は変わっていくのかもしれないと感じた一日でもありました。そのためには、微力でも伝えられることを伝えていかなくてはいけないのですね。

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