書籍紹介#2 (岩本ゆり)

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エンゼルケアやエンゼルメイク・死化粧という言葉をあなたは聞いたことがありますか?

7月初めにある本が出版されました。それは、「ナースのお仕事」の原作者で有名な小林光恵さんの新刊。タイトルは『死化粧(エンゼルメイク) ~最期の看取り』です。
小林さんご自身が元ナースであり、現在は小説家でありながら、エンゼルメイクの研究もされています。詳細は小林さんのHPをご覧下さい。

エンゼルメイクは、誰もが必ず一度は関わるものでありながら、言葉をご存じない方も多いと思います。エンゼルメイクとは、人が亡くなったとき、穏やかに見えるようにと顔に施すお化粧のことを言います。その他にもナースの仕事には身体を清めるために清拭をしたり、着替えをしたり、などエンゼルケアと呼ばれる種々の行為があります。

しかし、これまでこの行為一つ一つの根拠は明示されてはおらず、「習慣だから。しきたりだから」という理由で行われていた行為も多かったのです。
この辺りの矛盾についてなどは、前著『ケアとしての死化粧―エンゼルメイク研究会からの提案』に詳しいが、今回の小説は、エンゼルケアが人の営みや死にとってどう関わることができるのか、どんなに大切な意味を持つのかが描かれています。

あまりの面白さに一気に読みきってしまうスピードと、何度でも読み返したくなる深さを併せ持った書物でした。

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