【患者に学ぶ】患者の視点で医療を考える (岩本ゆり)

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患者に学ぶ2004年8月29日(日)、11時00分-12時00分の一時間、東京医科歯科大学3号館新講堂にて

【患者に学ぶ】患者の視点で医療を考える
医師-患者間コミュニケーションの実例を学び、日米の医療事情を比較する

を NPO法人楽患ねっと / Icube 共催で行いました。 

講演者は、いのちの授業でもお話して頂いたことのある内田スミスあゆみさんです。

当日は、医療関係者(学生を含む)約40人、合計約50人の方が参加して下さいました。質疑応答でも、ご自分の体験から感じたこと、医療者の立場として感じたことなど、多数の意見が寄せられました。私達の当初の目的であった、患者と医療関係者の両者が、互いの立場の違いを認め合い、同じスタートラインに立つということは達成できたのではないかと思っています。

講演会の後、Icubeの皆さんと参加者の方とご一緒して、ランチにインド料理を食べに行きました。その後は、内田さんはお帰りになったのですが、有志でコーヒーもご一緒しました。いろいろな立場の方が集まって夢を語る時間はとても刺激的でした。
またこういった機会を是非、もちたいと思います。
その時は、こちらのBLOGを見られている方も参加して下さい。

その他、講演後のアンケートでたくさんの感想を頂きましたので、その一部をご紹介致します。

1.経験者ならではの迫真のお話に感銘を受けました。?患者の気持ちは家族にも、あるいは元気なときの本人にも分かりえない。?「答えがない」がてーまである。という2点に特に考えさせられました。また、手術から生還され1時間以上の講演を立ってこなされるお姿にも勇気付けられました。どうぞこれからもお元気で活動をお続け下さい。

2.医療問題が増えてきている中で、実際に医療を改革していくためには何をしていけばよいのか、ということのきっかけがつかめたと思う。患者はどうしても医者よりも弱い立場に置かれていると思います。そういった状況の中で患者自らがフィードバックして声を発信していくということの大切さがわかりました。

3.今まで、患者さんからの声というのは、医療者の批判が多かったのでうれしかったこと、良かったことも一緒にして語ろうという考え方が新鮮でした。こころに残った言葉も、私がきいただけでは良い言葉とは思っても、内田さんにとっては傷ついた言葉だったりで、少しショックを受けました。

4.患者さんの立場に立って、考えながら医療行為をしていく必要性があり、しなくてはならないと思ってはいましたが、、、今日講演会を聞き、しっかり患者さんの立場にたてていない、立つということが非常に難しいということを痛感しました。同時に、もうすでに自分が(まだ薬学生ですが)医療者という立場で、患者さんの立場を見ていたような気がして、驚いたと同時に、、、様々なことを考えさせられました。

5.今回は内田さんと同じく10年前に難病になり、そこでの体験をそろそろ皆さんに発信したいという思いがありながらも、どの観点から発信しようかと考えていたところでした。そのヒントがつかめたような気が致します。とにかく自分の体験を語っていくことから始めます。

6.自らが体験されないと知り得ない患者サイドの気持ち伝えて下さって、良い機会となった。ただ、もし自分が同じ立場にいたら、違う考えを持ったかもしれないし、患者さん一人一人が異なる気持を持つことは当然であると考え、それぞれに対応していくことの難しさも実感した。患者と病院を結ぶ強い安心材料に楽患ねっとがなればいいなと思います。

7.「患者の気持を家族は代弁できない」という言葉がとても心に残りました。私は7月に祖母を亡くしました。脳腫瘍だと分かったと時はアルツハイマーで理解する力はなかったのだと思います。ここが病院かもわからない祖母に対してかぞっくは治療の選択を迫られとても悩みました。けれども言葉で伝えられないだけであって、祖母らしさはそこにあったのだと気付きました。看護師の「失礼しました。ごめんなさい。」と患者の人間の自覚を取り戻した空気を感じ取ったという敏感な感性を持っていきたいなあと思いました。

8.一般的な押し付けではない、多角的な見解が良かった。(例えば、患者さんの言うことを聴くと言いなりは違うなど)医療者は専門家としての立場、患者は患者としての立場を保ちつつ、対等な話し合いが出来ることが重要だと思いました。また普段から医療のこと、死のことを話しあうことが大切という意見は大いに賛成します。最近は、病院内にアンケートがあったりしていますし、病院を評価する指数も公表されていますが、例えば、第三者機関が存在しないと思います。(病院内委員会は外部組織ではないですよね)

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最後に、簡単に講演内容をご紹介します。
『医療の一方の当事者である『患者』が、医療者の言動をどう捉えているのか、具体例から再考していく。また、患者の要望を取り入れて病院改革をした米国の事例を元に、医療者には気付きにくい当事者の思いを伝え、患者と医療者が一体となったよりよい医療を目指すためのヒントを参加者と共に考える。』

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