「がんの図書館」見学 (岩本ゆり)

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御茶ノ水駅、順天堂病院横の坂を少し上った所にあるマンションの一室「がんの図書館」を見学に訪れました。

この図書館は、日本でも珍しい「代替療法・民間療法」の書籍を集めた図書館です。蔵書数は約5,200冊(H16年5月6日現在)ガン・成人病・アトピー等難治性疾病について、西洋医療と併用できる漢方、鍼灸、気功等の代替医療・補完医療・民間療法の情報を、取り扱っています。

来館者の方が、この図書館をどのように利用しているかと言いますと、

1.今、自分が使っている療法が本当に効果のあるものなのかを確かめにくる
2.自分が使用している療法以外にどんなものがあるかを調べにくる

民間療法を試みている患者さんは、全体では44.5%と言われています。がんにかかっている患者さんではもっと多いとも言われています。上記の特徴にもそのことは現れていると思います。現在使っているものがあって、その上で情報を求めているという事実を認識しなければいけないと思います。

借りていかれる本の内容は、闘病記やがんの一般的な本はほとんど借りず、代替療法の本、中でも人気があるのが食事療法の本だということです。
それにしても、これだけたくさんの療法があると、目移りしてきます。書籍のタイトルだけを拾い読みしてみても、「がんは治る!」というものから「本当は危ない○○療法」というものまで、賛否両論を取り上げているところもおもしろいです。

代替療法は信頼できないのだから、情報を出すことで患者さんを惑わせてはいけないと言う意見もあることでしょう。しかし、情報の氾濫している現代では、情報を隠すことはもはや不可能です。白日の下にさらしてこそ、真実は見えてくるのではないでしょうか。いろいろな意見を知らず、一つの物だけを妄信していた人がこれだけの情報に触れれば、目を開かれる思いがするのではないかと感じます。事実、私は健康ですが、これだけの種類があると、どれも信じられないように感じてきました。自分がこの中の一つを選ぶのであれば、慎重に他の療法と比べて選ぼう、と感じました。
選択肢のない中で自己決定は出来ません。後悔のない代替療法の選択には、正しい情報の中での自己選択が不可欠だと思いました。

図書館は平日毎日開館しています。広報がこれからの課題ということで、来客数は、一日平均1?2人とまだ少ないのですが、病院銀座である御茶ノ水にあることから、患者さんの利便性も良く、今後利用者数は増えていくのではないかと感じました。

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