子供が見えない (岩本ゆり)

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6月29日(火)のクローズアップ現代は、『子供が見えない-佐世保同級生殺害事件の波紋-』を放送しました。食事時、たまたまテレビを着けていたら目に飛び込んできた番組でした。

事件の発覚を機に、教育現場は今、変わろうとしています。今までは、「いのちの大切さ」や「ペットや動物を通しての死」について教えてきた学校が、「人間の死」について教育を始めた。という内容から始まりました。その中でも私が衝撃を受けたのは、長崎県の小学校での授業中に先生が質問した答えでした。

先生は「死んだら人間は生き返ると思う人、手を上げて!」という質問をしました。すると、33人の生徒のうち、実に28人が手を上げたのです!これは非常に驚く結果です。2003年に中村博志教授が行った調査でも、1500人の小学生に同じ質問をしたところ、生き返ると答えた子供が22.3%、分からないと答えた子供は30.6%、生き返らないと答えた子供は、約30%との結果が出ました。

この数字は、いったい何を示唆しているのでしょうか。「死んだ人は生き返らない」という死の実感を持たない子供たちの姿が浮き彫りにされてきます。

ただ、子供たちの中には、映画「黄泉帰り」のように、本当に人間が生き返ると思っている子供もいれば、宗教的な意味で人間の魂は復活すると思っている子供もいるでしょう。真実は、この質問ひとつでは分からず、もっと一人一人の気持ちを掘り下げていく必要があるとも感じました。

実感を伴った死の教育に必要な物は何なのか?
それは、実体験を持った肉声でしょう。経験を語る作業が、これからは一層大切になっていくのではないでしょうか。家庭が担える役割も大きいと思います。そして、楽患ねっとが行う「いのちの授業」もその一端を担えると自負しています。

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子供が見えない
?佐世保同級生殺害事件の波紋?

小学生の女児が学校内で、同級生をカッターナイフで切り死亡させるという前代未聞の事件が起きた。事件の衝撃に加え、被害者に「会って謝りたい」と言う女児の言葉、親の目には「自己主張が苦手」と映る女児の二面性に大きな波紋が広がっている。
日本女子大の調査で「死んだら生き返らない」と答えられた小中学生は僅か3割。長崎市内の小学校では、これまでタブーとされてきた「死」を教える授業を開始、子供たちの反応に戸惑いながらの模索が続いている。
一方、親には普通の子供に見えても、学校やHPでまったく違った側面を見せる子供たち。大阪寝屋川市で子供と家庭、学校を結ぶ元女子少年院教官の取り組みを通して、子供達の心の中で今何が起きているのか、探る。
*クローズアップ現代より(NO.1937)

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