不妊の不安、妊娠の妨げ=グループ心理療法が効果 (岩本ゆり)

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不妊の不安、妊娠の妨げ=グループ心理療法が効果
-初の集団調査・東海大

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040413-00000281-jij-soci

 不妊症の患者は不安感や抑うつ感が強く、それらを取り除く心理療法によって治療効果が上がることが、患者80人を対象とした東海大松林秀彦講師(産婦人科)らの研究で分かった。都内で開かれている日本産科婦人科学会で13日発表した・・・

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精神科医による心理療法が治療に与える効果は、David Spiegel 博士の「がん-限界のその先を生きる」に始まり、国立がんセンターの内富庸介医師や、東海大学の保坂隆医師、Wellness community でのグループ療法の実践など日本でも最近取り組まれ、その結果が徐々に公開されてきています。
これらの心理療法は、がんの患者さんを対象に行われており、いまだはっきりとした治療的効果はみられていません。

今回の結果も、まだ確実な成果と呼べないのでしょうが、このようにがん以外の疾患でも、効果が得られたという報道は嬉しいものです。精神科以外の医師が、こういった心理面に目を向けた研究を行っているというのも嬉しい話です。

「同じ悩みを持つ人が集まる効果」がもっと注目をあび、当たり前の治療の一環になると良いなと思います。病気になって社会との隔絶がおこり、誰にも気持ちを分かってもらえないという孤独を知る。そんな時期に、その辛さを誰かと分かち合い、半分に出来る仕組みがある社会を作っていきたいです。それでこそ、人間らしい社会ですよね。


【記事全文】
不妊症の患者は不安感や抑うつ感が強く、それらを取り除く心理療法によって治療効果が上がることが、患者80人を対象とした東海大松林秀彦講師(産婦人科)らの研究で分かった。都内で開かれている日本産科婦人科学会で13日発表した。
 研究は、不妊期間2年以上、治療6カ月以上の患者のうち、同意の得られた80人を対象に、2000年から01年にかけて実施。無作為に2つの群に分け、片方の群で9?10人の固定グループごとに精神科医によるイメージ療法などの心理療法を週1回、5週間行った。
 患者の平均年齢は34歳、平均不妊期間は6年で、両群に差はなかった。研究開始前と5週後に心理テストを行ったところ、開始前は両群とも「不安」や「抑うつ」のスコアが高かったが、5週後には心理療法を実施した群で明らかに低下し、実施しなかった群では変化がなかった。
 その後1年の経過をみると、追跡できなかった人を除き、実施群では37人のうち14人(37.8%)が妊娠。実施しなかった群では37人のうち5人(13.5%)だった。
 心理的手法が奏功した個別の症例はこれまでにも報告されているが、統計的な研究は初めて。同講師は「不妊症へのグループ心理療法は日本ではほとんど行われていないが、有効なことが示された。同じ悩みを持つ人が集まり心の支えになるという効果もある」としている。 (時事通信)

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