2009年06月24日

第5回 医療コーディネーターと患者から学ぶ”医療における意思決定支援”セミナー を終えて

意思決定支援セミナー

セミナー無事終了しました。参加者の方々、ご協力いただいたサバイバー、遺族のみなさまありがとうございます。

参加型セミナーなので参加されたの方々の考えや思いがダイレクトに伝わってきます。毎度のことながらとても楽しい時間でした。

後日参加者より感想を頂いたので紹介します。※ご本人の許可を頂いています

セミナーは本当に楽しかったです。いつもは、緩和ケアや看護が提供できる「看護師」として話をしているので、むしろ方法論がある自信の下で、話をしていたなぁと、自分の看護を振り返るきっかけになりました。大変満足しました。(30代 在宅ホスピス看護師)

セミナーやロールプレイを行いながら、緊張しますがいつも自分自身と向き合う事ができるような気がします。(20代 病棟看護師 2回目の参加)


次回は年末ごろを予定しています。

2009年06月11日

母校での「いのちの授業」

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一昨日は、母校の東京女学館で中学校3年生に向けて「いのちの授業」を行いました。
15歳といえば、ちょうど私が看護師になる、という夢を持った年です。

まず、いのちの授業を聴く意味を、有名なお二人の言葉を借りて伝えました。

お一人目は、余命1ヶ月の花嫁 長島千恵さんの言葉。
「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れてます。」

もう一人は、アップルCEO スティーブ・ジョブス氏 スタンフォード大学卒業式辞での言葉。
「自分がそう遠くないうちに死ぬと意識しておくことは、私がこれまで重大な選択をする際の最も重要なツールでした。」

そして、私の中に今もある患者さんの生きてきた道を、時間の許す限り語ってきました。

この授業が、たった一人の生徒さんでも、心に何かを灯すことができる時間となるよう、祈るような気持で話しました。

このような機会を頂いたのは、私の恩師である渡辺正雄先生のこれまでの学校内での働き掛けのお陰です。たった一コマのいのちの授業。でもその裏には一人の教師の情熱があることも、生徒さんにも知って欲しいと思います。

写真の薔薇は、学校の入口に植えてあったアンネの薔薇です。
輪廻転生を意識した素敵な時間でした。

2009年05月31日

パーソンセンタードケア

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先日知人の寺田真理子さんに5年ぶりに会いました。びっくりしたのはお互い同じような活動をしていた事です。介護の世界でも当事者の目線でケアする考えが注目されていることを知りました。パーソンセンタードケアと呼びます。患者中心の医療と考え方はまったく同じだと感じました。医療も介護も”その人らしさ”を大切にするケアがさらに広がっていくようです ^_^

パーソンセンタードケア研究会:
http://www.clc-japan.com/pcc/index.html

寺田さんの翻訳本:
認知症の介護のために知っておきたい大切なこと―パーソンセンタードケア入門

寺田さんのブログ:
http://ameblo.jp/teradamariko/

2009年05月02日

ナースオブザイヤー2009 表彰式

ナースオブザイヤー表彰式(2009/4/25)の様子をビデオでご覧いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=a1q9paKpgqc
or
www.noty.jp

ぜひお楽しみ下さい。

2009年04月28日

市民が求める看護師像2009

NPO法人楽患ねっとは、一般市民の投票によって“市民が看護に求めていることを実践している看護師”を決定する第1回ナースオブザイヤー(HP:www.noty.jp 主催:NPO法人楽患ねっと 後援:社団法人日本看護協会)にて投票の際に記述する670人からの投票理由を元に“市民が求める看護師像2009”を明らかにしました。


市民が求める看護師像2009

患者の声に応えるナース

です。


医療者不足が進む中、とにかく忙しい医療現場で看護師は処置に追われて患者と向き合う時間は少ないのが現状です。外来では患者が気軽に看護師に質問しづらい空気があり、病棟においてもベッドサイドでゆっくり相談にのってもらうような光景はなかなか見られません。


一方、市民から寄せられた投票理由には、

「病院に行くときは平常心を失うことがある中、ていねいで温かいご対応は、安心と勇気をもらいます。」
「身近にナースがいてくれるという安心感をよく理解してそれに向かって頑張っている」
「その温かさで、患者は治療とは違う心のケアを行ってもらえる」
「患者の地域での生活を考えたケアをされている」「社会復帰までお手伝いされている」
「病院だけでなく、看護を必要としている人へその手が届いているところ」

とあります。


高齢化、生活習慣病など慢性疾患の増加などを一因に、医療の必要性は病院内に閉じず、日常に溶け込んできています。そんな中、市民からは在宅そして医療アクセスの悪いへき地まで手を差し伸べて欲しいという思いがありました。病院内にあっても、治療だけでなく、病気を抱えての日常を含めて患者と家族の不安や悩みにこたえて欲しいという思いがありました。キュアからケアへという流れがありますが、治療を中心とした従来看護からもう一歩患者の声に応えて欲しいのだと感じました。これらの思いを“患者の声に応えるナース”と纏めました。

2009年04月27日

ナースオブザイヤー2009 結果

ナースオブザイヤー2009 結果IMG_2906.jpg
※写真(左から)川上さん、李さん、菅原さん、黒岩さん(講演者)、高橋さん

候補者 14名 投票数 1340票(670人)

ナースオブザイヤー賞
1.菅原由美  381票
2.高橋雪子   61票
3.川上貴子   52票
4.井沢知子   47票
5.李祥任    43票
 
インディペンデントナース賞 
1.菅原由美   360票
2.李祥任     58票
3.川上貴子   48票
4.高橋雪子   43票
5.井沢知子   35票

たくさんの投票、心より感謝いたします。


投票理由や表彰式の様子は後日ナースオブザイヤーHPにて紹介します。お楽しみに ^_^

2009年04月15日

医療志民の会設立シンポジウムに参加して

楽患ねっとブース展示

医療志民の会設立シンポジウムの様子をレポートします。

<パネルディスカッション>

なんといっても大きな課題として医師不足、国の医療予算不足があがりました。
医師を増やすのには時間がかかります。そこで即効性のある案として、歯科医やコメディカルの活用が提案されました。

そして、もう一つ出された提案は、市民の医療への参画です。

医療は大切な社会資源であり、市民は自らそれを守る必要があります。医療はチーム力ですから、患者と医療者の間に昨今のような不信があれば、治療効果も上がりません。結果、医療者も患者も疲弊する一方です。今回のシンポジウムのような市民と医療者の対話が各地域で広がることが大切です。


<楽患ねっとブース展示>

『医療コーディネーターの要件は看護師だが、医師はではできないのか?』
という質問がありました。

出来る人もいると思うが、少ないだろう、というのが私たちの答えです。

通常の診療において「治す」をとことんまで追求している方々が、

”自分の主義・主張は置いて、中立的に”
さらに
”治療はその後の人生を豊かにする手段の一つとして”

患者の相談にのるのは難しいと思うからです。
このように考えると、緩和ケアを専門にしている医師など、治療を積極的に推し進める立場ではない方は親和性が高いのではないかと思います。

もちろん、患者さんが納得してから治療を開始していらっしゃる医師もたくさんいらっしゃいます。ただ、「病気が治る」ことよりも、「納得して治療を受けること」に価値を置いている方は少ないと感じています。

「私はこの治療を受けずに治らなくても良いから、(この治療は)受けたくない」という患者さんに、医師であれば「治ることを最優先に考えるべきだ」と話すのは治療者として当然だとも思います。

でも、治ることが最優先、という考え方では納得できない、と考える方もいらっしゃいます。医療コーディネーターとして病院を離れ、中立な立場で患者さんと向き合ってみると、病院勤務時代に想像していたよりも、そう考える患者さんの数は多いように感じます。そして、多かれ少なかれ、誰の気持ちの中にも「治る」ことと「自分らしく生きる」ことの両立を望む気持ちがあると思います。

医師のように直接の治療者という立場ではない人間だからこそ、その両立をサポートしやすいのではないかと考えます。

医療が万全でない、つまり治療すれば完全に元の体に戻る、ことはむしろ稀である以上、患者が納得できる、できないは、大きな違いです。医療コーディネーターの価値は”納得”を支えることであり、”治す”は医師の仕事、と考えています。治療法に関しては中立で、何かを勧めることはありません。患者の目線で何が納得いく選択なのかを一緒に考えます。医療知識があり、患者の不安や悩みに寄り添ってきた看護師は、その点で医療コーディネーターの基礎要件を満たしているといえます。


参考:医療コーディネーターの提供価値と資質要件

2009年04月14日

医療コーディネーターの提供価値と資質要件

医療コーディネーターの提供価値と資質要件


医療コーディネーターはクライアントの

”自分らしく納得のいく治療を受けたい”

という思いに応えることをゴールにしています。


具体的には次の3つの実現を支援します。

①納得のいく医療の選択
②自身に関する医療の理解
③不安や悩みの軽減


これらを達成するための資質要件として7つあります。

①信頼感
②想像力
③多様性の理解
④論理的思考
⑤効果的な伝え方
⑥実行力
⑦医療専門知識 ※臨床経験5年以上の看護師であること

NPO法人楽患ねっと認定医療コーディネーターは上記の資質要件を一定のレベルで満たしています。

2009年04月11日

FMおだわら 出演

本日、FMおだわら(78.7MHz) 「花乃ルサカのMusic Siesta」

毎週土曜日15:00~15:30(14:00~16:00の「ぼうずの元気モリモリラジオ」内)
※FMおだわらが聞けない地域では、同じ日時でしたらネットラジオ経由で、世界中で視聴可能です♪
サイマルラジオ

に今日と来週の2週連続で出演致します。

ご縁は、ナースオブザイヤーのイメージソングが花乃ルサカさんの「檸檬」に決まったこと。
なぜこの曲がイメージソングに決まったのか、などの話も交えて伝えしますので、御時間の許す方はぜひお聞きください。

2009年04月10日

医療志民の会設立シンポジウム

「医療をよくしたい」という志を持つ人たちの集い(シンポジウム)が、4月11日 学術総合センター(東京, 神保町)にて開催されます。

当日は、パネルディスカッションに加え、現在動きつつある新しい運動を紹介し、交流できる特設ブースも設けられます。

私たち 楽患ねっと もブース展示を行い、医療コーディネーターやナースオブザイヤーについて参加者の皆様へご紹介します。
他には、千葉県の医療崩壊を憂い様々な提言をされている千葉県がんセンター長の竜 宗正氏、国立がんセンター中央病院からも院長の土屋了介氏がブースを開設される予定です。

このブログをお読みの方で参加される方がいらっしゃいましたら、是非当ブースにお立ち寄り下さい。

以下、詳細です。
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医療現場を建て直したいと志を抱く患者と家族、医療者、保健者、納税者、研究者、ジャーナリストらが集い、4月11日(土)、「医療志民の会」(共同代表:大谷貴子/元白血病患者・佐藤章/福島県立医大産科婦人科名誉教授をはじめとし、発起人142名)が発足します。

医療について報道されない日はないほど、医療崩壊が進んでいます。閉塞的な医療の現状を打破するために、「医療志民の会」が発足します。今までは医療をめぐるほとんどの活動は、医療者中心、患者中心でした。本会は、医療現場を建て直したいとの志を抱く様々な立場の人々が「志民」として議論し連携し協働する場を創造することを目指しています。
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当日のプログラムなど

プログラム(予定、敬称略)
①シンポジウム 17:00~19:30 
 司会:黒岩祐冶(フジテレビ報道局・解説委員)
・開会の辞:佐藤章(福島県立医大産科婦人科・名誉教授)
・共催者の挨拶:尾辻秀久(参議院議員・医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟 会長)
・パネルディスカッション
 「志民発の医療再建~私たちはこの課題をここからこのように取り組んでいく!~」 
・閉会の辞:大谷貴子(元白血病患者)

②記者懇親会 シンポジウム終了後
・共同代表、パネリストにご質問下さい。

③ブース展示・交流会 16:00~20:00
・現在取り組んでいる医療再建協働活動のご紹介

参加費 2,000円(当日、受付にて徴収予定)

パネリスト
足立智和(丹波新聞・記者)、大谷貴子(元白血病患者)、大塚勇二(NPO法人みんなの歯科ネットワーク・副理事長)、神津仁(神津内科クリニック・院長)、黒川衛(全国医師連盟・代表)、小松秀樹(虎の門病院泌尿器科・部長)、崔秉哲(滋賀県立成人病センター放射線治療科・医師)、塩見健三(がんまんクラブ・代表)、竹内麻里子(医師のキャリアパスを考える医学生の会)、豊島勝昭(神奈川県立こども医療センター新生児科・医長)、取手涼子(初台リハビリテーション病院・ソーシャルワーカー)、長尾和宏(長尾クリニック・院長)、中田善規(帝京大学麻酔科・教授)、畑中暢代(東京大学・看護師)、福田衣里子(薬害肝炎被害者)、竜宗正(千葉県がんセンター・センター長)

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